大森由紀子(フランス菓子・料理研究家)
パティシエも料理人も農民も、自分の人生に、作るものに、パッション(情熱)を持っている人こそ、そう簡単に心を許そうとしない。農民たちが、みな自然体でありのままの姿をさらけ出しているのは、監督がそこまで彼らの信頼を得ているという証である。


飯沢耕太郎(写真評論家)
見応えのある素晴らしいドキュメンタリー映画だ。
切り刻まれ、管理され、せわしなく享受されてはあっという間に消え去ってしまう現代社会における「時間」のあり方が、
厚みと存在感を備えた「農民の時間」によって照らし出され、値踏みされているといもいえるだろう。
映画を見終えたとき、われわれの体内における「時間」の流れ方が、少し変わったようにも感じられるのだ。


カヒミ・カリィ(ミュージシャン)
隙がないほどに完璧で美しい映像が、同時に超現実的なものであることに驚く。
農夫達の誇り、不安、疲労...心の中の光と影を写し撮り、監督はそのフィルムを観客に放り投げる。
私達は反射的に、それを両手で受け取るだろう。


北山陽一(ゴスペラーズ)
「独自の視点」という言葉をよく耳にしますが、そういった角度を身につけるためには目から鱗が落ちるような経験や未知の刺激等、きっかけが大事だと思います。この映画は淡々と、愛や人間の根源について、人間が生きることの現実と美しさについて語りかけてきます。
静かで力強いその在り方に触れて、彼等の生活を、そして自分の日常を想像して、僕は新しい夢を一つ、もらいました。あなたも、是非。


操上和美(写真家)
生きることの悲しみ、怒り、人間の顔に刻印された時間の美しさ、
いまここにしかない光を圧倒的な長回しで見つめるドゥパルドンの眼差しは、まさしく、光との決闘だ。


坂本美雨(ミュージシャン)
農民たちの体から発せられる、現実をぽつぽつと語る声、陽に照らされた肌、刻まれた皺。
誇りと諦めの混ざった静かな瞳。どう生きれば、人間らしいといえるのか。問いかけてきます。


想田和弘(映画作家)
『モダン・ライフ』は、作家と被写体と観客が対等な関係で映画に流れる時間を共有できる、公平で行間豊かな作品に仕上がっている。それはドキュメンタリーと観客の力を信頼する作家による、優れた仕事であり、映画作家の端くれである僕などは大いに勇気づけられる。


田原総一郎(ジャーナリスト)
普通の人々が真摯に働く姿がかくも魅力的なものか、改めて感動した。


東野翠れん(写真、八ミリ撮り)
フランスの田舎に住む人々を通して映しだした、人間の物語だと思いました。
何か胸に引っかかるものがあり、それはなんだろうと、まだ思いを巡らせています。


ルネ・ブリ(マグナム・フォト写真家)
「グローバライゼーションが謳われる昨今、フランスだけではなく、農業に携わる人々の生活は、日本でも、中国でさえも、 楽ではなくなってきている。土地を耕す昔ながらのやり方は、現場で混乱さえも招いている。
農民の生活を観察したレイモンのこのフィルムは、彼らひとりひとりの威厳を強く感じさせる。
彼の手法の凄いところは、そうした農民ひとりひとりの威厳を保ちながらも、そこにドラマを感じさせてしまうところだ。」

MODERN LIFE