Philippe Petit/フィリップ・プティ
1949年フランス生まれ。
サーカス団には所属していない。幼い頃より手品とジャグリングに才能を発揮し、16歳で初めての綱渡りを行った。同時に馬術、フェンシング、大工、ロック・クライミング、スケッチ、闘牛にも才能を発揮した。その全てを独学で学んだが、これまでに5つの学校から退学させられもした。情熱だけを頼りにヨーロッパ、ロシア、オーストリア、アメリカで芸を披露しながら、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、英語を独学で学んだ。また建築や工学にも鋭敏な感性を発達させた。その後、パリの街角で大道芸人としてのキャリアをスタートさせた。ワイルドでウイットに富んでいながら静謐。そのパフォーマンスを見た誰もがずっと愉快な気持ちになれるような存在になる。
フィリップ・プティは近年、国際的に様々なテーマで講演やワークショップも行っている。
自宅はニューヨーク郊外のキャッツキルスにあり、18世紀の建築に見られるような木骨造りの小屋を手作りで建てて住んでいる。著作も多く、最新の著書「スリの技術」はフランスでも刊行された。また、別の著作「雲に届くまで」は、ワールド・トレード・センターのツインタワーで行った違法な高所綱渡りについて詳述したもので、イギリスの劇団ノッティンガム・レパートリーの戯曲としても翻案された。同作は本映画「マン・オン・ワイヤー」の原作でもある。また、本映画はロバート・ゼメキス監督により長編映画としても近々映画化される計画がある。
また、プティの綱渡りに関わった(讃辞を寄せる)友人たちの中には、以下のように多彩な分野の錚々たる面々のアーティスト達もいる。バレエダンサーで振付家のミハイル・バリシニコフ、トワイラ・サープ、映画監督のヴェルナー・ヘルツォーク、ミロシュ・フォアマン、フォルカー・シュレンドルフ、写真家のアニー・リーボヴィッツ、ピーター・ビアード、作家のポール・オースター、俳優のロビン・ウィリアムス、デブラ・ウィンガー、ミュージシャンのスティング、ポール・ウィンター、パントマイムアーティストのマルセル・マルソー・・・など。
プティは現在、ニューヨーク市にあり世界最大のゴシック建築教会である聖ヨハネ大聖堂と、彼の隠れ家であるニューヨーク郊外のキャッツキルスで余生を過ごしている。
Biography
| 1971年 | 「ヴァロリス」(フランス):南仏の村ヴァロリスで行われたピカソ80歳のバースデーでの綱渡り(ピカソは2年後に死去) 「ノートルダム寺院」(パリ):非公式 |
|---|---|
| 1973年 | 「シドニー・ハーバー・ブリッジ」(オーストラリア):非公式 |
| 1974年 | 「ワールド・トレード・センター」(ニューヨーク):非公式 「セントラル・パーク」(ニューヨーク):ベルビジア湖の上の傾斜した綱の上で 「ラン寺院」(フランス):2つの尖塔の間の綱渡り(TV中継) |
| 1975年 | 「ルイジアナ・スーパードーム」(ニューオーリンズ):アメフトのオープニング |
| 1982年 | 「聖ヨハネ大聖堂」(ニューヨーク):教会のリニューアル記念イベント 「コンサート・イン・ザ・スカイ」(デンバー):ワールド・シアター・フェスティヴァル |
| 1983年 | 「スカイ・ソング」(ニューヨーク):ニューヨーク州立大学芸術祭のオープニングイベント 「ポンピドゥー・センター」(パリ):アセンション(上昇) |
| 1984年 | 「タイトロープ・フライング・ピアノ」(パリ):ロックミュージシャンのジャック・イジュランとの共演 「パリ・オペラ座」(パリ):オペラ歌手でメゾソプラノのマルガリータ・ジマーマンとの共演による即興での綱渡り 「ニューヨーク州立博物館」(ニューヨーク):「デアリング(大胆な)・ニューヨーク」という展示に際しての綱渡り |
| 1986年 | 「アセント(上昇)」(ニューヨーク):聖ヨハネ大聖堂の会衆席の上での綱渡りとグランドピアノの演奏の共演 リンカーン・センター(ニューヨーク):自由の女神の100周年を祝うイベントにて |
| 1987年 | 「ウォーキング・ザ・ハープ/平和への架け橋」(エルサレム):エルサレム市長テディ・コレック氏の招きによる、イスラエル祭においてのユダヤ地区とアラブ地区を結ぶ綱渡り 「ムーン・ダンサー」(オレゴン):ポートランド舞台芸術センターでのオペラ上演に際してのオープニング 「グランド・セントラル・ダンス」(ニューヨーク):グランド・セントラル駅の中央広場での綱渡り演出 |
| 1988年 | 「死の家の記録」(パリ):映画監督フォルカー・シュレンドルフ(『ブリキの太鼓』)演出によるドストエフスキーのオペラで新たに創出された鷲の役 |
| 1989年 | 「塔とワイヤー」(パリ):当時パリ市長であったジャック・シラク氏の招きで行われたパリ市200年祭とフランス人権宣言200周年の記念イベント。シャイヨ宮とエッフェル塔の2階部分を結ぶ700mの壮大な綱渡り。25万人が鑑賞 |
| 1990年 | 「アメリカン・オープニング」(パリ):新しいアメリカンセンターのオープニングを記念した綱渡り 「東京ウォーク」(東京):東京・赤坂にあるミカドビルのオープニングを記念したプティの日本初の綱渡り |
| 1991年 | 「ビエンナーレ・ウォーク」(オーストリア):映画監督ヴェルナー・ヘルツォークの演出で行われたウィーン国際映画祭のオープニングイベント。映画史を喚起するような綱渡り |
| 1992年 | 「ナムール」(ベルギー):フランス国王ルイ14世に仕えた17世紀の軍隊技師ヴォーバンが手がけ「ヴォーバン式要塞」として知られる史跡での綱渡り。白血病の子供たちのチャリティを目的とした長時間テレビ番組の企画 「ファリネの葡萄畑」(スイス):19世紀後半にロビン・フッドのような義賊として知られたジョゼフ・サミュエル・ファリネの没後100年を記念して作られた世界最小の葡萄畑で行われた綱渡り(この葡萄畑の収穫は被虐待児への慈善事業に寄付されている) 「僧侶たちの秘めた憧れ」(ニューヨーク):聖ヨハネ大聖堂の100周年を記念したディナーの席での綱渡り |
| 1994年 | 「歴史的高所綱渡り」(ドイツ):フランクフルト市の1200周年を記念した綱渡り。テレビの特番で生中継され50万人以上が目撃 |
| 1995年 | 「カテナリー曲線」(ニューヨーク):スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバによる建築物の上での綱渡り。タイトルはロープや電線などの両端を持って垂らしたときにできるU字型の曲線の名称 |
| 1996年 | 「カテナリー曲線」(ニューヨーク):スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバによる建築物の上での綱渡り。タイトルはロープや電線などの両端を持って垂らしたときにできるU字型の曲線の名称 |
| 1999年 | 「ミレニアム・カウントダウン・ウォーク」(ニューヨーク):アメリカ自然史博物館に併設されたローズ地球宇宙センターの設立に際して |
| 2002年 | 「アーツ・オン・ザ・ハイ・ワイヤー」(ニューヨーク):ハマースタイン・ボールルームで行われたコメディアンのビル・アーウィンとピアニストのエヴリーヌ・クロシェとの共演による、ニューヨーク・アート復興基金のためのチャリティイベント 「クリスタル・パレス」(ニューヨーク):ジェイコブ・K・ジャビッツ・コンベンション・センターにて 「ブロードウェイ横断」(ニューヨーク):CBSの深夜トーク・バラエティ番組『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』で高さ14階での綱渡り |

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