スタッフ・キャスト

監督・製作:アーロン・ウルフ

アーロン・ウルフ

※プロフィール※

アイオワ大学で映画の修士号を修めたが、在学中リマ(ペルー)、メキシコシティ、ロサンゼルスなどを渡り、多くの時間を過ごす。2000年にWNET-ITVSと共同制作で「Greener Grass: Cuba, Baseball, and The United States」を監督。同作はロッキー・アワードを受賞しPBSで放映された。2003年には、「Dying to Leave: The Global Face of Human Trafficking and Smuggling」を監督、こちらはロージー・アワードを受賞し、PBSの「ワイルド・アングル」というシリーズの中で放映された。アーロンは映画製作会社モザイク・フィルムズの創設者でもあり、熱烈な登山家でもある。また、本作の製作後、ニューヨークのブルックリンに産地直送・有機食品を扱った店を開いた。

(監督の言葉)

僕がはじめてコーンを実際に見たのは、(ちなみに僕は植物としてもコーンが好きなんだけど、)映画を学ぶためにメキシコからアイオワに移り住んだ時だった。16年前のことだ。僕はアイオワの風景が大好きで、よくバイクで走り回ったものだったよ。だけど、そうやって走り回っている間は、こんなふうに自分がコーンをテーマにした映画を撮ったり、またそのコーンに問題があるなんて思いもしなかったよ。

でも本当は、僕がアイオワで学ぶ大分前から大きな変化がコーンに起こっていたんだ。それも、僕らの日常的な食生活の中で起きていた。 初めに、より収穫量を増やそうとした農家たちが、交配によって遺伝子組み換え・コーンを作ったんだ。70年代初期には、コーン栽培に与えられる補助金の額も増加していった。米国ではまだ食糧が不足していたからだ。だけどこうした試みのせいで、現代になって様々な問題が引き起こされることになった。食糧の過剰生産や質の低下も、そのひとつだね。確かに食料品は安いけど、それは環境や健康や社会構造と引き換えにして得ているものだということを、僕たちは今やっと理解し始めたところだ。

今、僕たちの文化や農業のあり方に対して、様々な疑問が提示されている。もし、今アイオワをバイクで走ったら、有機農法のコーン畑や、安全な肉を作るために放し飼いにされた牛や水牛がいるところを見かけることだろう。また、様々な在来作物を守ろうと必死に頑張っている農家や温室もある。それらの光景を見ると、あなたはコロンブスが新大陸を発見したときと同じような感情を抱くかもしれない。それは、彼がスペインのイザベラ女王に書き送った手紙のように、「ここには黄金より価値のあるものがあります。それは、ヨーロッパ大陸を養うことのできる大量の作物です」というふうにね。

●出演/共同制作:イアン・チーニー  カート・エリス

イアンとカートは、エール大学で仲の良い友人だった。

彼らは在学中から、他の学生たちに、自分たちの「食」についてより深く考えてもらおうという活動を続けてきた。たとえば、羊をキャンパスの真ん中で放し飼いにしたり、地元の食事 を学食のメニューに取り入れたり、新入生に有機農法のオリエンテーションを受 けさせたり…。

卒業後、イアンとカートは全米横断旅行に出たが、そこで自分たちが米国の食糧の要でもあるコーンのことを、ほとんど何も知らないことに気がついた。 偶然監督のアーロン・ウルフがカートのいとこだったので、一行はアイオワに移り住み、にコーン栽培と映画撮影を始めた。

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