だれもが効率を追求した生産現場の恩恵を受けている。
それなのに、その現場を知っている人は本当に少ないのです。

基本的に、いつも自分が見たいと思う映画を作っています。(映画の題材としては)ふだん見ることのできない空間や場所に興味があります。「PRIPYAT」と「ELSEWHERE」(監督の前作と前々作)もそうでしたが、食べ物を生産している光景は人々があまり良く知らないことの1つです。たとえば、よく広告にあるような、バターがかき混ぜられている絵や、様々な種類の動物がいる農場といったようなイメージは、実際に僕たちの食べ物が作られている場所とはかけ離れています。食べ物の生産と加工を行う作業は目につかないところで行われているのです。それを見せることにこそ、興味をもちました。

次のページへ