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アフガン・ドラッグトレイル
アフガン・ドラッグトレイル

荒廃と混沌…アフガンを蝕むドラッグの闇

街を見下ろす小さな丘を月明かりが淡く照らし出していた。草木は無く、ゆらゆらと揺れる遠くの町の灯りまで見通せる。「ザッザッ」駆け下りる足音が異様に目立つ。戦闘員の怒号と老人の泣き声が静寂を切り裂いた。薬物中毒者の取り締まりは苛烈だ。それでも常習者たちは「地獄」と呼ばれる橋の下に集まり、ゆっくりと死を待つ。アフガン・ドラッグトレイル―。この国を蝕む薬物の闇。私たちはその深部にカメラを入れた。

監督:須賀川拓
上映時間:69分

それでも中国で闘う理由 ~人権派弁護士家族の7年~ 
それでも中国で闘う理由 ~人権派弁護士家族の7年~ 

中国社会の"今"を見つめる

2015年夏、中国で人権派弁護士ら約300人が拘束された。そして人権派弁護士らが突如連絡を絶ち、拘束されたことが後になって判明するケースが今でも相次いでいる。「党の100年は人権のために戦い人権を尊重し発展させた100年だ」と主張する習近平指導部。急速な発展を遂げ経済大国となった中国で何が起きているのか。一家の大黒柱を突然失いながらも奮闘する家族を通して中国社会の現実を見つめる。

監督:延廣耕次郎,松井智史
上映時間:78分

カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~
カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~

「日の丸」の監督がいま再び日本人へマイクを向ける

私は普段TVドラマのスタッフとして、撮影現場のエキストラと向き合っている。閉じられた画面の中を豊かにするため、決められた設定を生きるエキストラ。私は彼らに、国家や組織という閉じられたフレームの中で生きる自らの人生を見た。私は、誰しもに問いたくなった。「あなたの人生の主役は誰ですか?」国葬、反対デモ、かつて世間を驚かせた永山則夫やイエスの方舟…。日本社会のエキストラと主役(カリスマ)に、時を超えてマイクを向けた。

監督:佐井大紀
上映時間:65分

War Bride 91歳の戦争花嫁 
War Bride 91歳の戦争花嫁 

戦後たった5年、なぜ桂子は敵国の軍人と結婚をしたのか?
これは【真実の愛の物語】

彼女の名前は桂子ハーン、91歳。私の伯母である。桂子は1951年、20歳の時に米軍の兵士と結婚し海を渡った『戦争花嫁』と呼ばれた。これは【真実の愛の物語】である。激動の時代を生きた桂子の人生・生き様・家族・苦悩・差別などを当時の世相と共に描いた意欲作。戦後たった5年、米兵と歩いているだけで娼婦と言われる時代に「何故桂子は敵国の軍人と結婚をしたのか?」そこにあった幸せとは――。

監督:川嶋龍太郎
上映時間:79分

ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち
ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち

向かった先は"死のジャングル"だった

中米コロンビアの小さな街に、数万人のハイチ難民が押し寄せていた。そこで2歳と6歳の幼い姉妹を抱える家族らに出会う。混迷を続ける母国を離れ、新たな人生を求め、陸路でアメリカを目指そうとしていた。彼らが向かったのが、険しい地形やギャングの支配などから、"死のジャングル"と呼ばれる密林地帯「ダリエン・ギャップ」。年間13万人以上の難民が越境を試みる。その先に希望はあるのか。アメリカに辿り着けるのか⋯。

監督:萩原豊
上映時間:71分

魂の殺人 ~家庭内・父からの性虐待~ 
魂の殺人 ~家庭内・父からの性虐待~ 

50年以上もの苦しみ
いま父親と対峙する

渡辺多佳子さんが4歳の頃、突然、性虐待は始まった。加害者は、自分の父親だった。"魂の殺人"と呼ばれ、被害者の心に深い傷を負わせる、性虐待。50年以上もの苦しみを経て、多佳子さんは決意する。実名で被害を告発すること。そして、絶縁状態にあった父親と対峙することを。「抵抗できなかった私が、悪いんですか?」多佳子さんの問いかけに、父親が語った言葉とは一。声を上げ始めた被害者たちと、その闘いを描く。 (年齢制限:PG12)

監督:加古紗都子
上映時間:79分

サステナ・ファーム トキと1% 
サステナ・ファーム トキと1% 

見つけたのは究極の持続可能な農園だった

あなたの街でもミツバチやトンボが減ってはいないだろうか?それは平成に入ってから登場し、今や最も多く使われている殺虫剤「ネオニコチノイド系農薬」の影響があるかもしれない。虫どころか、宍道湖ではウナギやワカサギに、佐渡ではトキにも悪影響が…?その謎に挑んだ大学教授たち。さらに人への懸念も浮上した。化学農薬や化学肥料に頼らない有機農業を取材し始めると、究極の持続可能な農園=サステナ・ファームに遭遇した。えっ?

監督:川上敬二郎
上映時間:69分

BORDER 戦場記者 × イスラム国
BORDER 戦場記者 × イスラム国

世界を震撼させたイスラム国、その過激思想は“生きていた”

「お前の首を切り落としてやる」。シリア奥深くの砂漠にある難民キャンプで子供たちが記者に放った言葉は、ただの脅しではなく、血の滴るナイフを突き付けられているかのようにリアルだった。壊滅したはずの過激派組織イスラム国。しかし他者との共生を拒みながらも、世界に広がった極めて過激な思想に、いまだ共鳴する人たちがいる。いったい、なぜ。忘れられた地で、記者が「境界BORDER」を歩いた。

監督:須賀川拓
上映時間:69分

サステナ・フォレスト ~森の国の守(も)り人(びと)たち~
サステナ・フォレスト ~森の国の守(も)り人(びと)たち~

“森の国”日本 放置された末に今、「守り人」たちは…

日本の国土の約7割は森林。まさに森の国だ。かつて森は、スーパーで、ガソリンスタンドで、ホームセンターだった。人々は街ではなく森に通い、色々なものを享受してきた。だが、その後、森は放置され、不健全になり、獣害や土砂崩れのリスクも高まっている。薪炭林だった広葉樹ではナラ枯れが広がる。針葉樹は手入れすら行われず、一斉に切っても植え替えはわずか3割。日本の森を見守る「守り人」たちは今…。

監督:川上敬二郎
上映時間:70分

旅する身体 ~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~
旅する身体 ~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~

身体的特徴も個性もバラバラ。
Mi-Mi-Biの身体を巡る旅

「なまじ、ここまで生きて来たんじゃない。私もそのチャンスを掴みたい」。 神戸市新長田。アーケード街の一角にある小劇場で新たなダンスカンパニーが生まれた。義足の人、見えない人、聞こえない人、車椅子の夫婦、ダンスが得意な人、7 人のメンバーで構成される“Mi-Mi-Bi(みみび、未だ見たことのない美しさ)”。豊岡演劇祭で行われるデビュー公演のテーマは彼らの『身体を巡る旅』。身体的特徴も個性もバラバラ。Mi-Mi-Bi の旅にカメラが密着した。

監督:渡辺匠、志子田勇
上映時間:68分

94歳のゲイ
94歳のゲイ

「治療可能な精神疾患」と公然と語られた
この国の同性愛史を紐解く

かつて同性愛は“異常性欲”“変態性欲”だと公然と語られ、治療が可能な精神疾患とされてきた。1929年生まれの長谷忠さんは、誰かと交際したことも性交渉の経験もない。ゲイであることを誰にも打ち明けることなく、好きな男性ができても告白することもできない時を過ごしてきた。詩作を心の拠り所にしながら孤独の中で生きてきた長谷さんに訪れた大きな変化、90歳を超えて初めて経験する“出会い”と“別れ”。多くの悲しみを見つめてきたその心に去来する思いは。

監督:吉川元基
上映時間:90分


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