今でも、女性は太陽だった。
『一枚のハガキ』の大竹しのぶが主演を務め、熊本県天草市でロケを敢行したヒューマン・ドラマ。過疎化、高齢化、少子化、経済悪化などで日本一の衰退都市と化した天草・牛深町を舞台に、男たちに代わって町をよみがえらせようとする女性の奮闘を描く。『王様とボク』の松田美由紀や杉田かおるが、町おこしに立ち上がる人々を快演。メガホンを取るのは、プロデューサーとしても活躍する『サークルゲーム』の祷映。温かな物語もさることながら、これからの地方のあり方を見つめたテーマにも注目。
監督:祷映
出演:大竹しのぶ、松田美由紀、杉田かおる 他
2013年全国ロードショー作品/日本/103分
ひとつだけ伝えたい。 「大キライだったけど、お母さん、ありがとう。」
『純喫茶磯辺』『さんかく』など独特のユーモアセンスにあふれた作品を手がける気鋭・吉田恵輔監督が、堀北真希を主演に迎え、実体験もまじえながら母子の愛情を描いたオリジナル作品。声優になることが夢のアニメオタク女子・麦子は、無責任な兄の憲男と2人暮らし。そんなある日、麦子たちが幼い頃に家を出たまま音信不通だった母親の彩子が突然現れ、同居することに。自分勝手な母が許せず戸惑う麦子だったが、実は病魔に冒されていた彩子は、ほどなくして他界してしまう。麦子は納骨のため母の田舎を訪れるが、若い頃の彩子とそっくりな麦子は町の人々に歓迎され、それまで知らなかった母の一面を知る。兄の憲男を松田龍平、母の彩子を余貴美子が演じる。挿入歌として松田聖子の代表曲「赤いスイートピー」が初めて映画で使用されている。
監督:吉田恵輔
出演:堀北真希、松田龍平、余貴美子 他
2013年全国ロードショー作品/日本/95分
生きる希望は、奪えない。
2004年のスマトラ島沖地震で離れ離れになりながらも再会を信じて生き抜いた家族の実話を、ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー主演で映画化したドラマ。監督は「永遠のこどもたち」のJ・A・バヨナ。04年末、マリアとヘンリーの夫婦は3人の息子を連れてタイのリゾート地にバカンスにやってくる。家族でひと時の楽しい時間を過ごしていたが、クリスマス翌日の12月26日、大災害が発生。周囲は一転して目を覆うような悲惨な状況へと変わり、マリアやヘンリーらも離れ離れになってしまう。しかし絶望的な状況の中でも一家はそれぞれの無事を信じ、再会するために歩み始める。マリア役のワッツは、第85回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた。
監督:J・A・バヨナ
出演:ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー 他
2013年全国ロードショー作品/スペイン/115分
もう二度と会えないかもしれない・・・
ドキュメンタリー映画『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』で知られる在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督が、自らの体験を題材に、国家の分断によって離れ離れになった家族が傷つきながらもたくましく生きていく姿を描いたドラマ。北朝鮮の「帰国事業」により日本と北朝鮮に別れて暮らしていた兄ソンホと妹リエ。病気療養のためソンホが25年ぶりに日本へ戻り、2人は再会を果たす。異なる環境で育った2人がともに暮らすことで露呈する価値観の違いや、それでも変わらない家族の絆を描き出していく。
監督:ヤン・ヨンヒ
出演:安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュン 他
2012年全国ロードショー作品/日本/100分
彼らには、悲しむ時間さえなかった
2011年の東日本大震災で被災した岩手県釜石市の遺体安置所を題材としたルポルタージュ「遺体 -震災、津波の果てに-」を基に、メディアが伝え切れない被災地の真実を描き出したヒューマン・ドラマ。震災直後の混乱のなか、廃校となった中学校の体育館に、次々と多くの遺体が運ばれてくる。釜石市民の医師や歯科医たちは同じ被災者でありながら、犠牲者を一刻も早く家族と再会させてあげたいという思いから、遺体の搬送や検視、DNA採取や身元確認などのつらい作業にあたるのだった-。
監督・脚本:君塚良一
出演:西田敏行、筒井道隆、志田未来、佐藤浩一、柳葉敏郎 他
2013年全国ロードショー作品/日本/105分
人間最大の謎は、男と女
『ゆれる』『ディア・ドクター』で国内外の映画賞を総なめにし、著書「きのうの神様」が直木賞候補に選ばれるなど、いま最も注目を集める西川美和。最新作では、自らの原案を基にしたオリジナル脚本を執筆した、松たか子と阿部サダヲが結婚詐欺に手を染める夫婦を演じる異色のラブ・ストーリー。小料理屋を営む夫婦の貴也と里子は火事で全てを失ってしまう。絶望して酒びたりの日々を送っていた貴也はある日、店の常連客だった女性と、酔った勢いで一夜をともにする。そのことを知った里子は、夫を女たちの心の隙に忍び込ませて金を騙し取る結婚詐欺を思いつき、店の再開資金を得るため、夫婦は共謀して詐欺をかさねていく。しかし嘘で塗り固められた2人は、次第に歯車が狂い始めていく……。
監督:西川美和
出演:松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、香川照之、笑福亭鶴瓶 他
2012年全国ロードショー作品/日本/137分
未来は自分で照らすのさ
舞台は1983年のイタリア。型破りな活動で労働組合を追い出された熱血男・ネッロが行き着いた先は、精神病院が閉鎖されて一般社会に出された元患者たちの協同組合だった。全くオカド違いの組合の運営を任されたネッロは、精神病の知識などゼロにも関わらず、持ち前の熱血ぶりを発揮。個性が強すぎて社会に馴染めない元患者たちに、“シゴトでオカネを稼ぐ”ことを持ちかける。すぐに手が出るキレやすい男、彼氏が100人いるという妄想癖の女、話すことが全て嘘の虚言癖の男などなど・・・そんな一筋縄ではいかない面々とネッロは、ドタバタなトラブルを引き起こしながらも、無謀ともいえる事業に突っ走っていくが—。
監督:ジュリオ・マンフレドニア
出演:クラウディオ・ビジオ、アニータ・カブリオーリ、アンドレア・ボスカ 他
2011年全国ロードショー作品/イタリア/111分
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